高校3年時、県内屈指のスラッガーと書かれていました。打てない球は無いといったら大げさですが、どんな球もヒットや柵越えする自信がありました。しかし、自分の高校生最終打席は、ピッチャーゴロという不甲斐ない結果で終わっています。

今でも情けないし、悔しい思い出です。

当時、自分を含めて県内ではピッチャーも良く、甲子園の有力候補でした。しかし、エースは春に肘を痛め、回復せぬまま夏を迎えました。

夏の県予選3回戦、負傷中のエースが、相手打席に捕まった時、その後甲子園で1勝をあげることになる好投手がいたのですが、エース本人、監督、キャプテン、自分が話し合って、そのまま、エースの続投が決まったのです。

治りきっていない、耐性のない肘を使って投げる球は力なく、面白いくらいに、打たれました。

その時初めて、「この試合、負けてしまうかもしれない」、「高校3年間の夏が終わる」と恐怖を感じると同時に、次の最終打席は、プロ野球のスカウトにアピールする打席だと思い、頭がホームランを狙いに行ってしまいました。本来の自分の仕事は、きっちり打って打者を返すことだったのに。

今までなら「試合は練習のように」という信念のとおり、自分のやるべき仕事を冷静に遂行してきたのに、「高校野球が今日で終わるかもしれない」ことと、それまでの打席、敬遠されることが多く、「スカウトにアピールの打席にしたい」と意識した瞬間、平常心は消え、ホームランを狙いに行った自分がいました。まさに試合は試合のように。平常心を欠いてしまったのです。

普段の練習の時は試合のつもりで緊張感をもち、行う、試合では、練習のように実行すれば良いので、無駄な緊張はしなくても良いと考え、実践してきたことが、最後の試合で出来なかったのです。

高校野球、最後の試合や大切な試合で、期待されて、打てなくて、悔しい思いをしている人はたくさんいると思います。練習の時に、試合を想定して、緊張感を持って練習するようにしましょう。

試合は、練習通りやれば良い、と考え、変な緊張感でパフォーマンスを落とさないようにしましょう。様々な状況を想定した練習、イメージトレーニングをしておくことで、最適かつ最高のパフォーマンスを目指していきましょう。