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2020.03.04

逆子になった時に読んでもらいたいこと

世間はコロナウィルスに席巻されており、何となくイライラドキドキ、何だか気ぜわしく過ごしてしまいます。あれこれ気を張って生きていると、身体の疲労以上に心が疲弊してしまいます。

周りを見渡してみると、こんな時だからこそ、お子さんとの時間が増えたり、前向きに今の状況を捉えている方が多くて、人間の適応力は素晴らしいと思います。

話は変わり、逆子になった時も、状況に適応していく必要があります。

今年に入って、暖冬だったにも関わらず、例年より多く逆子の方が来院されています。

逆子になる理由は、医学的に確定した理由はわかっていませんが、これまで鍼灸治療をさせていただいた患者様の傾向をまとめると、初産で、34週くらいまでお仕事をされている方が多いです。体質的には冷え症で忙しく、家でじっとしているより、用事をこなしたり、散歩や家事を積極的に行っている方が多いです。

28週~32週までに来院された方は約70%の確率で1回~2回の鍼灸で頭位にかえります。

お仕事をしておらず、鍼灸治療がしっかり効いて、ご自宅でも冷やさないこと、のんびり過ごすこと、ご自分でお灸をされるなどの養生をされていた方が、かえりやすいです。

逆にお仕事をされていて、お腹が張りやすかったり、冷えがあったり、疲労がたまっていたり、運動をしすぎていたり(スクワットやワンちゃんのお散歩、毎日のウォーキングなど)家にいたらついつい家事を張り切ってしまう人や、人に頼れずすべて自分でやってしまう人が、かえりにくい印象です。

かえりにくい人の場合、これまでの生活習慣等が原因を作っていることもあって、1~2回の鍼灸治療でかえらないことも多々あります。

「最後のチャンスに1度お灸でも受けておくか」という考えの方もおられますが、決して神頼みではなく、鍼灸治療でお母さん自体の冷え症を改善し、お身体の血流、子宮の血流を良くして、お腹が張りにくくなったり、赤ちゃんの動きが活発になることで、かえりやすくなることや、これまでの冷え、疲労、動きすぎの生活習慣を改善する養生を心がけたり、ご自宅でお灸をすることを続けていく延長戦上に、体調が良くなって、赤ちゃんがかえるという結果が起きることをご理解いただきたいと思います。

逆子は、早い時期に鍼灸や養生を行うことが、かえりやすい要因となります。ですから33週以降に来院される場合はそれ以前より確率が落ちます。ですが、たとえ逆子がかえらなかったとしても、冷え、疲労がたまった身体で出産に臨むよりも、身体を整えてお産に臨む方が、帝王切開になったとしても体調は良いであろうと考えます。

お産のゴ-ルは母子ともに健康な状態で出産を迎えることなので、出産に向けた養生は無駄になることはありません。

鍼灸治療で逆子がかえっていなかったとしても、安産の目標はあきらめず、お灸と養生は出産の日まで続けてもらいたいと願っています。