2025.10.08
【気象病】季節の変わり目のツラい頭痛、はりで和らぎます
10月に入り、朝晩はひんやりと涼しいのに、日中は蒸し暑い…そんな不安定な天気に体調がついていかず、頭痛に悩まされていませんか?
このような、気圧や天候の変化によって引き起こされる不調は「気象病」と呼ばれています。気象病による頭痛には、自律神経のバランスが深く関係していることをご存知でしょうか。
この投稿では、つらい気象病の頭痛を和らげる「はり」の効果と、今日からできるセルフケアについてご紹介します。
なぜ天気が悪い日に頭痛が起きるの?
気象病による頭痛は、低気圧の日によく起こります。気圧が低くなると、心身をリラックスさせる「副交感神経」が優位になり、血管が膨張しやすくなります。この血管の拡張が、片頭痛を引き起こす原因の一つと考えられています。また、眠気やだるさを感じやすくなるのも、自律神経の乱れによるものです。
ポイント: 気象病の頭痛は、自律神経のバランスを整えることが改善への近道です。
【鍼灸師が解説】鍼やお灸が頭痛に効果的な理由
鍼灸には、乱れた自律神経のバランスを調和させる働きがあるため、気象病による頭痛の緩和に役立ちます。
- 鎮痛物質の分泌
- 鍼を打つと、脳内から鎮痛作用を持つ「エンドルフィン」が分泌され、痛みを和らげます。
- 血行促進効果
- 全身の血流が促進されることで、痛みの原因となる老廃物がスムーズに排出されます。
- 副作用の心配が少ない
- 薬のように耐性ができたり、副作用の心配が少ないのも大きなメリットです。
頭痛薬に頼らない体づくりを
頭痛持ちの方は、痛みを抑えるために鎮痛剤を服用することも多いでしょう。しかし、薬の多用は耐性につながることがあり、効果が効きにくくなることも。また、一時的な「鎮痛」効果しかなく、根本的な解決にはなりません。
鍼灸師としては、薬に頼らず、普段から頭痛の原因を遠ざけ、頭痛が起きにくい体づくりに取り組むことをおすすめします。
今日からできる!気象病対策のセルフケア
日々の生活習慣を少し見直すだけで、自律神経の乱れを整え、頭痛が起きにくい体へと導くことができます。
食事で体の中からバランスを整える
- 体を温める食材を摂る: 根菜類(にんじん、大根、ごぼうなど)や生姜は、体を温める効果があります。スープや煮物にして、内側からじんわりと温めましょう。
- 腸内環境を整える: 腸は自律神経と密接な関係があります。ヨーグルト、納豆、キムチなどの発酵食品を積極的に摂り、腸内環境を整えましょう。
- 水分バランスを調整する: 気圧の変化で水分バランスが崩れると頭痛につながることがあります。カリウムを多く含む食品(豆類、バナナ、野菜など)を摂り、余分な水分を排出しましょう。
その他の生活習慣
- 質の良い睡眠を心がける: 睡眠不足は自律神経の乱れを招きます。良質な睡眠を十分にとるように努めましょう。
- 適度な運動で血行促進: デスクワークで運動不足の方は、血流が悪くなりがちです。無理のない範囲で、じんわりと汗をかく程度の運動を習慣にしましょう。
- 入浴でリラックス: 夜はぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、副交感神経を優位にし、リラックス効果を高めます。
おわりに
「たかが頭痛」と我慢したり、薬に頼る日々を送っていませんか?
大切なのは、不調の根本原因に目を向け、体質から改善していくことです。鍼灸は、つらい症状を和らげるだけでなく、自律神経を整え、頭痛が起きにくい体をつくる手助けをします。
大切なのは、不調の根本原因に目を向け、体質から改善していくことです。鍼灸は、つらい症状を和らげるだけでなく、自律神経を整え、頭痛が起きにくい体をつくる手助けをします。
「鍼は初めてで不安…」という方もご安心ください。お一人おひとりの現在の症状や原因などをお聞きし、状態に合わせた施術をご提案します。
つらい頭痛に悩まされることなく、毎日を心地よく過ごせるように。その第一歩を、一緒に踏み出してみませんか?お気軽にご相談ください。