2018.10.14
母校IGL医療福祉専門学校の同窓会に行ってきました①トレーナーとしての足跡報告~スポーツ現場で必要なこと~
昨夜は、明け方5時まで眠れず。午前の講演会の聴講は無理かな、体調面のことを考えたら、午後からの懇親パーティだけの参加になるかなと眠りについたが、目が覚めた!
やっぱり、これは、行きなさいってことだ!
結果、午前の部の講演会に超睡眠不足もぶっとぶほど、「行って、お話しを聞いておいて、良かったーーー!」だった。立石泰崇さんは、現在香川県で、「Act+」 という、パーソナルトレーニングジム、はり・きゅうコンディショニングをされている方で、鍼灸専門学校を卒業後、病院や施術所などで研鑽を積み、プロバスケットボールチーム、高松ファイブアローズ、琉球ゴールデンキングス、島根スサノオマジックで、プロトレーナーとして、10年以上活躍されてきた方である。
プロバスケットボールチームのトレーナーと聞くと、華やかな世界を思い浮かべる方もいると思うが、そのトレーナーのお仕事は、繊細かつエンドレスである。
トレーナーはトレーナーのお仕事だけしてたらいいじゃん。では成り立たない。
逆にトレーナー以外の業務の多いこと。
例えば、試合後などは、100以上のスクイーズボトルや、シェイカーの洗浄。もし不衛生でカビなどでも生えてしまったら、選手がお腹を壊すことになるから、注意が必要な仕事だ。
試合中の外傷の処置。Drが、必ず毎回完璧な装備をしてきているわけではない。縫合や応急処置の道具がない場合、止血は、現場にいるトレーナーが行う。
ビニール袋に氷を入れて、1試合40~50のアイスバッグを作る。冷たい氷をビニールに入れ、空気を抜く。作る。
試合に出る選手のストレッチを補助する。2mをゆうに超える外国人の相手をするには、トレーナーもかなりの体力をつけておく必要がある。
ケガの救護。負傷交代した選手には、その後試合に出れなくても、試合を見せながら、その場で治療を始めていく。
流血などで出血がユニフォームに付着したまま、試合に出ることは許されない。着替えが何着もあるチームは良いが、そうでない場合、トレーナーバッグに入れている台所洗剤で素早く落とす。
トレーナーは、常に最悪の事態も想定して動いている。救急車の経路など、毎試合セッティングし、相手チームにも渡している。AEDや心臓マッサージなどの講習も毎年受けている。
トレーナーは、常に危機管理が必要で、薬の知識、物理療法の知識、サポーターや装具の知識なども求められる。
試合前には全選手の足関節にテーピングを施す。丁寧、美しさよりも、プロは、有効でスピードあるテーピングが求められる。片足2分くらいでは巻けないといけない。
その業務は朝6時、7時の起床に始まり、深夜1時2時にまで及ぶ。
ここには書ききれないほどの、多岐に渡る業務。そして相手は人だから、繊細だ。
最初から最後まで、集中して聴けるほどの充実した講演でした。
その中でも、私が心に残った言葉は、
選手の話を聞いたうえで、自分の意見も述べる。お互いを尊重し、意見をすり合わせる。頭ごなしに指導はしない。
多忙なプロトレーナーというお仕事の中、どのようにして、スキルアップを図っているかの問いに、「プロのトレーナーも壁にぶち当たることがある。その時は、先輩、後輩関係なく、アドバイスを求める、聴くこと。」
トレーナーは太ってはいけない、信憑性に欠ける。お酒を飲む、たばこを吸う、スナック菓子を食べるなどの姿勢は選手には見せない。これは、自分の中の許せないライン。
そして、選手がケガをしてしまった時の言葉がけ。「ケガをプラスに変えなさい」と伝える。「これで飯を食っている」という気持ちを若い選手に養わせたい。
私はトレーナー志望ではないし、今行っているわけではないが、聴いておいて、良かったと思った。
トレーナーとしてのプロフェッショナルな姿勢や、選手への思い入れが、自分への問いかけとなった。
明日からも前向きにお仕事をさせていただきたいと思います。