2020.11.13
ダルビッシュ選手が使っている火を使わないお灸「太陽」
ダルビッシュ選手といえば、言わずと知れた大投手ですが、高校時代から150キロ超の球速、日ハム1年目から高卒ルーキーにして破格の活躍をし、日本でやり残したことはないレベルとなって、メジャーに行った選手で、今シ-ズンはサイヤング賞(日本でいう沢村賞みたいな賞)を選ぶ投票で2位となる活躍を残した、日米で大活躍の選手です。
そのダルビッシュ選手が、youtubeチャンネルで、せんねん灸が出している「火を使わないお灸・太陽」について、「これがないと先発できないってレベル」と称したのです。
通常「お灸」とは、もぐさをひねり、患部に直接置いて、線香で火をつけて燃やし患部を温めるものです。鍼灸師でなくても簡単に気軽にお灸ができるのが、いわゆる「せんねん灸」などの台座灸ですが、火を使わないお灸・太陽は、「もぐさシ-ト」が発熱剤と和紙で外装されており、上のシ-ルを外すと発熱がはじまり、おおよそ40度~50度の温熱効果が約3時間持続する優れものです。肩こりや腰痛、足腰、首肩の周囲の冷えなどにも効果があり、特にお灸の煙が難しいご家庭やオフィス勤務の方、出張中の移動やホテル滞在される方などに愛用していただいています。当院では、妊活、安産、美容が目的の患者様の日中のケアにご愛用いただいています。
患者様に普段使いでおすすめしている「太陽」を、ダルビッシュ選手が先発デ-のコンディショニングに使っていたことが、嬉しく、驚いたのですが、使い方や、火を使わないお灸がなぜ自分のコンディショニングに適しているかについての分析が的を得ていて、一流選手のこだわりを知ることができ、興味深かったです。
ダルビッシュ選手は、試合前日までのコンディショニングで、「サウナだけはだめ、サウナは水風呂と併用ならOK、お風呂にずっとつかるのはだめ、お風呂と水風呂を繰り返してもだめ、俊敏な感じが出ない」とのことでした。お風呂だと、疲れが抜けるのが1.5~2倍は遅くなるとのことでした。
試合当日、18時の登板に向けて、トレーナ-のマッサ-ジやカッサを16時半頃から受けるそうですが、その3時間前、13時半に太陽を肘や腕、肩、首周りに20個くらい貼って過ごすことで、身体が整う。自分には「低温でジワジワ温まっているのが効くのだと思う」と自己分析をしていました。熱いお灸だとその場だけ熱くなるだけで、効果を感じない。太陽なら3時間温かいのが続く。以前受けた肘の手術の影響で肘の関節周囲に癒着が生じているので、温めることで調子が良くなるとのことでした。
試合が早い時間の場合は、お腹の調子が悪くなりやすいので、お腹にも貼っているとか。
また、太陽を首の両サイドの付け根や、胸鎖乳突筋のあたり、肩のツボ「肩井」に貼ることによって、首肩の周囲が固まるのを防ぎ、頭が曇らないとおっしゃっていました。これは、美容にも共通することで、首肩周りの血流を良くすることで、お顔色、お顔のツヤも良くなります。もちろん頭もスッキリします。
分析に関して、さすがだと感じたのですが
熱いお灸で温めるよりも、低温でジワジワ温めるのは、その人の体力も奪わない。そのあたりをダルビッシュ選手は体感的に感じ取っているところが素晴らしいと思います。
妊活中の方や、妊婦さんには、婦人科一切のツボといわれる「三陰交」に、火を使わないお灸・太陽を、お灸の出来ない日中に貼ってもらっています。オフィスやご自宅でお灸の煙がNGな方は沢山いますし、そんな方にも、日中無理をせず整えて欲しいと思っています。
また、市民ランナ-の方たちのアップの前後に、脚が冷えないようにするために、足三里という身体全体を温める足のツボに、太陽を貼っていただいています。
太陽を首・肩周りに使うときは、できるだけ脚のツボにも太陽を貼るようにしましょう。足元は冷えているのに、首肩周りだけ温まってしまうと、のぼせやすい人は、頭痛が起きたり、寒気がしたりすることがあります。
興味がある方、使ってみたい方は、鍼灸師にご相談ください。
※太陽については15分を過ぎたころから始まります。