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2020.12.05

ストレスからくる心身の症状への対処

12月に入り、日照時間が減り、身体が冷えやすく、疲労が溜まりやすく感じる人も多いのではないでしょうか。また、12月といえば、お仕事も多忙な時期、職場、家庭、他の場所などで与えられた役割が多いほど、肉体の疲労とともに、心の疲れも出てきます。

心身の調子を崩しやすい病として

・冬季うつ・・・ライフイベントとは関係なく、秋冬に発症し、3月頃から良くなる。季節性の生理機能や気分の低下症状。

・自律神経失調症・・・ストレス等が原因で、自律神経である交感神経と副交感神経のバランスが崩れて出る様々な症状。

・産後うつ・・・産後のホルモンの変化、睡眠不足からくる不安、ストレス、うつ病の既往がある場合。

・更年期障害・・・閉経前後5年間に女性ホルモンが揺らぎながら低下していく過程において、身体的、心理的、社会的因子が加わることによっておこる症状。

・ワ-クバランスの乱れによる、過労、心身疲労からくるストレス性のうつ、適応障害など。

が挙げられます。

辛いなあと感じた時は、自分の心と身体が今どのような状態か、客観的に見て欲しいと思います。

部屋の日当たりが悪いとか、外出をしていないとか、家にこもりっぱなし、身体が冷えやすい、心が落ち込むなどあったら、積極的に庭に出て深呼吸したり、日光浴をしたり、コンビニまでお散歩をする。

自律神経の乱れからくる主な症状は、だるい、眠れない、疲労感、頭痛、動悸、息切れ、めまい、のぼせ、立ちくらみ、下痢、便秘、冷え、情緒不安定、イライラ、不安感、うつ症状など多岐にわたりますが、「ストレス」が原因であるといわれています。
ストレスをコントロールするためには、人によって様々な対処法があると思いますが、自分の気持ちに正直になり、思いを周囲に表現していくことや、リラックスできる趣味や時間をもつこと、太陽の光を浴びて歩いたり、ストレッチしたり、温かいお風呂に入ったり、美味しくて栄養価の高いお食事をしたり、ぐっすり眠ったり・・・でしょうか。

産後うつや更年期症状については、どちらもホルモンが関わるものですが、女性ホルモンを司るのは、脳の視床下部であり、自律神経の中枢機関でもあります。

自律神経を整えるためには、前述した自分を客観視して行動する「セルフケア」を行うことで改善がみられる場合もありますが、小規模の研究では,運動療法,光療法,マッサージ療法,鍼治療,およびω-3脂肪酸補充がいくらかの効果を示しているとの文献もあります。特に鍼灸療法は、自律神経症状を得意としているので、不安な時はお近くの鍼灸院にご相談ください。

最後に、お仕事や様々な役割であまりにも忙しい日々が続き(ワ-クバランスの明らかな乱れ)心身に余裕がなくなると、それだけで、うつ症状に陥ることがあります。

私さえ頑張れば。。。このくらいのことで休むなんて弱い人間のすることだ。。。私さえ我慢すれば出来る。。。

と無理を重ねて、心身の調子を崩す人がこの時期とても多いです。

そのような時は、明らかにオ-バ-ワ-ク、燃料切れと自覚して、心身の休息をとる!と自覚して思いっきり休んでいただくことをおすすめします!