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2021.04.09

32週の逆子ちゃん・かえりました。

先週逆子の鍼灸治療を受けられた患者様から「無事かえっていました」とのメッセージが届きました。

30週で逆子と診断され、来院時31週1日。

お仕事はデスクワークで、フルタイム勤務。通勤時間は徒歩入れて45分。妊娠経過は比較的良好だったけれど、中期に一度だけ

お腹の張りを感じ、張り止めをもらったことがあるとのことでしたので、鍼灸治療の適応と考え、主治医の許可をとっての治療となりました。

問診とお身体をみさせていただいたところ
足先の冷えと少しのむくみがあり、ご本人は首肩こりと腰痛が気になっているとのことでした。

逆子の原因は不明といわれていますが
これまで逆子ちゃんのお母さんをみさせていただいて
お仕事をされている方
立ち仕事
座り仕事の多い方(立ち仕事でも座り仕事でも、バタバタ動き回る人も多いし、同じ姿勢で長時間仕事をされる方も多いのです。)
忙しい方
冷えている方が多いです。
(お仕事をしていなくても、家庭でお忙しくされてる方も多いです。)

妊娠していない時に比べると、妊婦さんは鍼灸の刺激が入りやすいので(身体が敏感になっています。)
特に初回では慎重に鍼灸を行いますが、妊娠経過が良好で、現在はお腹の張りもほとんどない方だったので、逆子治療のアプローチを主に
むくみ症状、首肩こり、腰痛の治療も併せて行いました。

足元の鍼灸をしている時、お腹がポコポコ元気よく動いてくれました。

ぼくは(男の子でしたハートぴかぴかひかる)ここにいるよー^_^
元気だよー❣️って伝えてくれているようで、思わず笑顔になりました。

初産の方だったので、鍼灸治療後にかえっているかどうか、ご自分ではわかりにくいと思われましたが
1週間後の検診まで、ご自宅でセルフお灸をしてもらうこと
なるべくのんびり、冷やさないように過ごすこと(リラックスは本当に大切なのです!)
逆子体操といわれる動きの中でも無理なく安全で楽な姿勢をお伝えしました。

簡単にいうと、鍼灸をすることで、下肢から腹部までしっかり温まることで
お腹が柔らかくなり、かえりやすくなると考えています。

また逆子の鍼灸治療をすることで、むくみや腰痛、首肩こりも楽になる方が多いです。
これは、逆子や体調を良くするためのツボは、腰や首・肩の経絡上にあるからです。

とはいえ、これまでには、1,2回の治療でかえった方、4,5回の治療でかえった方もいれば、5回以上治療をしてもかえらなかった方もおられます。
また、1度でかえらなかった場合、2度目でかえらなければ、難しいともいわれています。1回でかえっても、その日の赤ちゃんやお母さんのコンディションなどでやむなく帝王切開での出産になった方もおられます。

かえらない時は、臍の緒が巻き付いていたり、臍の緒が短かったり、お母さんのお腹や骨盤の大きさと赤ちゃんのサイズの関係であったり         妊娠中の経過など様々な理由があると思いますが、
その時は、経膣分娩も帝王切開もどちらも赤ちゃんが無事に元気に生まれることが最善だと考えて乗り越えていけたらと思います。

私自身は2人の出産は、逆子ではなかったものの、2人とも妊娠8ヶ月の早産でした。
赤ちゃんは37週までお腹でしっかり育って満期産で産むことの大事さを身をもって体験したので
患者様の安産と満期産をいつも願っています。そのためにできる身体づくり、生活の仕方やセルフお灸など様々な方法をお伝えしていきたいと思います。

追記:逆子が治ったら、ウォ-キングをしても良いか?というご相談については、その方その方違うと思うので、主治医の先生へのご相談になりますが、逆子の原因の多くが、冷え、疲労からきていることを考えると、かえったばかりの時は無理をせず、慎重に様子を見ながら少しずつ穏やかに行動していただけると良いと思います。