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2021.05.20

①逆子鍼灸施術にあたってお伝えしたいこと②逆子のお灸は一粒で3つ美味しい

2つの内容のブログを記します。今回は逆子ちゃんシリーズです。

①逆子施術にあたってお伝えしたいこと

昨日は梅雨の合間の晴れ間が見えました。暑いくらいの日でしたが、身体を徐々に蒸し暑さに慣らしていけると良いですね^_^

最近はしんきゅうコンパスやエキテン、LINEからご予約をいただくことが多くなりました。

鍼灸施術、特に、逆子の鍼灸に関しては、事前に問診票をメールし、返送いただいております。その内容によって、来院前にお電話でお話を伺っています。

特に、妊娠初期から中期、中期から現在の体調に関して、出血やお腹の張りがあったか、張り止めを服用しているか、出血は初期の頃だけだったか、出血はないけれど今はお腹が張るなど主治医の先生に鍼灸施術を受ける旨相談いただき許可をもらうか鍼灸施術を回避する場合もあります。

ほとんどの場合が鍼灸施術を受けて体調が悪くなったり、お腹が張るなどのケースはなく、身体が温まり、むくみが楽になり、逆子もかえったというケースの方が多いです。

ただ、中には少数ながらお腹が頻繁に張っていて、入院歴もあった方が、治療中に実は、、、とお話されることがあり、途中で中断せざるを得ないこともありました。

逆子ちゃんの場合、足が下側にあるので、頭位の赤ちゃんより、お腹が張りやすいです。逆子の診断を受ける時期は28週前後で、万が一出産になってしまった場合は早産になり危険です。

そのため、細かい問診が必要となりますが、逆子の鍼灸施術は慎重を期して行う必要があるので、患者様のご協力を何卒よろしくお願いいたします。

②逆子のお灸は一粒で3つ美味しい

逆子のお灸というと、逆子ちゃんをママのお腹のなかでくるっとかえす特効薬的なお灸というイメージがあるかと思います。
もちろん、逆子を治すことで、安産に導くツボではありますが、(足の小指の爪の外側のツボです)経絡が、ふくらはぎや腰、背中などを通過するため、腰痛や足の浮腫みなどにも効果があるといわれています。

この経絡は足の太陽膀胱経といって、膀胱周辺(子宮)を通ることによって、子宮の周りの血の巡りを良くするため、お腹が柔らかくなって、逆子がかえると考えられています。

また、至陰とともに良く使われるツボに三陰交(内くるぶしから指幅4本分上・大きい骨の後ろのくぼみ)がありますが、こちらは足の太陰脾経に属し、経絡が子宮を通ることと、脾経は血を統括することから、婦人科に良く効くツボといわれます。脾経は身体の津液(水分)の巡りも良くするので、妊婦さんはじめとする女性に多い浮腫みにも効果があるツボといわれます。

この様に、一つのツボでも効能がいくつもあるのが、ツボと経絡、東洋医学の良い点です。

一粒で3つも4つもおいしい、ツボにお灸をするセルフケアをお勧めしています。